今回ご紹介するお車は、トヨタ ヴィッツです。
車検とそれに伴う必要部品の交換のご用命を頂きました。
事前のお話しでエンジンの不調も伺っていたため、あわせて見てみます。
まずはエンジンルームの点検です。
今回、エンジン不調の原因も突き止めたいため、スパークプラグという火花を飛ばすための部品もチェックしておきたいのですが、画像中心の黒い箱、エアクリーナーボックスが鎮座していてエンジンが何も見えません。
どちらにせよエアフィルターもチェックするので外さないと何も始まりません。
エアフィルターを見てみると、目視でも黒く汚れているのが分かります。
元々真っ白だったことを考えると、目詰まりして上手く空気を取り込めていないことが分かります。
適切な空気量を取り込まないとうまく燃焼しないため、これだけでも十分にエンジン不調につながります。
コンピュータ制御で燃料噴射量を調整しているとはいえ、あくまでも正常な状態での計算がベースになっているのでパワーダウンにつながります。
また、無駄に燃料を噴射することになり燃費の悪化にもつながります。
交換時期はあくまで目安ですが2万kmに1回交換してあげると良いでしょう。
しかし、埃や塵の多い場所や交通量の多い場所を走行する場合はもっと早く交換することをオススメします。
定期的な点検をして汚れ具合に応じて交換しましょう。
さて、エアクリーナーボックスは意外と難なく取り外せたのでスパークプラグの点検に入ります。
こちらが取り外したスパークプラグですが、先端が丸くなっているのが見えるでしょうか?
L字の金具(接地電極)と針のような部分(中心電極)の間で静電気のような火花が発生してエンジンに点火しているため、どちらも摩耗してきます。
針のように見える金具は、新品時は円柱状になっており、円の縁からL字の金具に向かって火花が飛ぶようになっています。
そのため、摩耗して先端が丸くなると角が無くなるため、火花が上手く飛ばなくなり点火不良を起こします。
また、摩耗が進んでL字の金具との隙間が広がると、上手く火花が飛ばず、失火してしまいエンジン不調につながります。
先述したエンジン不調の原因の一つがこのスパークプラグの摩耗です。
この2つは部品が届き次第交換する形になりました。
年式的にも10年を超えているため、そろそろゴム製品であるブーツ類が痛んでいるかと思い確認してみますが、ヒビも無くとてもキレイです。
接手をカバーしているため、破れると中に入っているグリースが漏れ出て部品の摩耗に繋がったり、中に砂が入って噛んでしまうと部品を痛めることになります。
何よりも目的である車検に通りません。
車にはゴム製品が多く使われているため、外で使用する性質上、紫外線や熱による劣化がどうしても進んでしまいます。
使用環境によっては10年も持たないこともある為、定期的な点検で早めに交換することで修理代を抑えることにもつながります。
FUJI BACKでは愛車点検を行っているので、車検とは別に定期的なお車の健康診断をオススメします。

次に定期交換部品であるLLCとブレーキフルードの交換を行います。
LLC(ロングライフクーラント)はエンジンを冷やすための冷却水です。
通常、2年に一回の交換、つまり車検ごとの交換をオススメします。
定期的に交換しないと冷却性能や防錆性能がどんどん下がってしまいます。
ここでご紹介したい商品が、ワコーズのクーラントブースターです。

今お使いのお車にこれを1本入れるだけでLLC交換以上の性能を発揮します。
通常のLLC交換よりも時間がかからず、工賃も抑えられるため経済的です。
中古車で購入したため、いつ何を交換したか分からないとのことで点検記録簿見てみると、分かるだけでも随分交換していなかったので大事を取って一度LLCを入れ替えます。
これで次回以降はクーラントブースターを入れるだけでも大丈夫です。
ブレーキフルードはブレーキを作動させるためのオイルのようなものですが、オイルとの決定的な違いは水とよく混ざります。
吸湿性があり空気中の湿気も取り込むため、2年に一度、つまり車検ごとの交換を行います。
水分を多く含むと、ブレーキの熱で水分が沸騰して配管内に空気が発生します。
そうすると、フルードと違い空気は圧縮することが出来るため、ブレーキが上手く作動しなくなります。
車検は無事に通ったので後はスパークプラグとエアクリーナーの交換です。
他にもいくつか交換をオススメする部品はありましたが、なるべく費用を抑えたいという事なので最低限に抑えた提案をさせていただきました。
安いと評判の車検は2つのメニューをご用意しています。
下記よりチェックしてみてください。
柔軟に対応いたしますのでお気軽にご相談ください!
